◎4月春の「冷え」:ぽかぽかしてきた・・・のに実は冷えやすい理由と気をつけること

◎春の「冷え」:ぽかぽかしてきた・・・のに実は冷えやすい理由と気をつけること こんにちは。今日から4月ですね。 寒い冬が終わって最近はポカポカ陽気!(花粉もすごい) とはいえたまに急変して嵐になったり雨が降ることも・・・ 春は実は冷えやすい季節でもありますので注意しつつ引き続き冷えとりを継続していきましょう。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 春先は意外と冷えやすいものなのです・・・予防するために4つのポイントに注意しましょう。 漢方の古いことわざに『百病寒为先』というものがあります。 意味は、ほとんどの病気の原因は寒邪(冷え)によって引き起こされるというものです。 これはいかに冷えやすい体質が危険であるかを示しています。 そして現代において漢方を学ぶ多くの人たちが、 冷えやすい体質が様々な病気を引き起こすことを確信しています。 寒さは人の陽気に害を及ぼします。 陽気は人体にとってエネルギーのようなものであるため、 陽気を損ない身体の新陳代謝が低下すると、様々な不調や病気を引き起こします。 これを東洋医学的には気の停滞と血液の停滞ととらえ、 実際の症状として筋肉の痛みや関節のけいれん、悪寒、手足の冷え、 腹部膨満感、下痢、浮腫などの症状がしばしば発生します。 これから本格的に春を迎え気温は急激に上昇しますが、早春の気温は変化しやすく朝夕の気温差が大きいだけでなく、雨や頻繁な冷気の襲来があります。 日によっては気温差が10度以上あることも珍しくなく、この気まぐれなこの種の天候は、人間が適応するには非常に困難であることが分かってきています。 成人の平熱は、個人差はあるものの、大体36℃前後から高くても37℃前半くらいに保たれています。 それは体の機能を守るために、体温を一定にコントロールする「ホメオスタシス(恒常性)」の仕組みが備わっているからです。 気温が高いときは、体温を下げるため汗をかいて熱を発散する一方で、 気温が低いときは血流を滞らせ、毛穴を閉じて体温を逃さないようにしています。 多少の温度差であれば問題はないのですが、寒暖の差が大きくなると、 体温を一定に保つため、自律神経の働きが必要以上に活発になります。 その結果、寒暖差疲労といって身体に疲労が蓄積したり、 頭痛やアレルギー、風邪を引きやすくなるといった不調に繋がります。 つまり気温の低い日や気温差のある日に、この時点で注意を怠ると、 寒邪が体内に侵入して病気になる可能性が非常に高くなります。 そこで今回は、気温の変化に合わせて衣類を増減するこのに加え、 「4つのこと」に注意して体調管理に気を付けて頂きたいと思います。 春冷えの4つの注意点 1.夜更かし 夜更かしは睡眠時間の不足という影響だけでなく、 人体のエネルギーを大量に消費し、翌日のエネルギー不足を招きます。 その結果、細菌や風邪のウイルスなどを追い払うことができず、 やすやすとそれらの侵入を許してしまいます。 臨床でも徹夜や無理に夜更かしをすると ヘルペスや風邪にかかる方が多く見られるのはそのためです。 実際に、夜勤続きになるといつも口唇ヘルペスになる看護師の方がおられたり、 昼夜の逆転する夜間警備の方は疲労しやすく、 あまりに体調を崩しやすくなったため、 日中の勤務に替えてもらったら嘘のように体調が良くなった方もいらっしゃるそうです。 ここで大切なことは、人間は夜行性の生き物ではなく、 夜の睡眠は非常に大切である事を肝に銘じておく必要があると思います。 これは伝統的な東洋医学の理論で考えると、 徹夜や夜更かしをすると五臓六腑の機能が弱り、 その結果、寒邪に抵抗する能力を失い、 潜在的な病気の原因を残してしまうということになります。 ですので皆さんには、十分な睡眠を取って、 あなたの身体が寒気に充分に抵抗できるように気を付けて頂きたいです。 2.雨に濡れる 春になって温かくなると雨の日が多くなってきますよね。 当たり前の事なのですが、雨に濡れたままにしていると身体が冷え風邪を引きやすくなります。 東洋医学的に説明しますと身体は冷気を排出するために、くしゃみや鼻水を引き起こし、 その頻繁なくしゃみと鼻水は本来持っている病気の根を呼び起こし、 病気を長引かせる可能性があると考えられています。 ですから、春は雨が多いので、外出するときは必ず雨具を持参し 足元を温かくして冷えないようにすることと、 雨に濡れないように注意するようにしましょう。 3.冷たい食べ物を食べる 春先は気温が急激に上昇しますが、 気温差が大きく、しばしば冷気が身体を襲ってきます。 そんな中、身体を冷やすスイカや瓜系の果物やアイスクリーム、 氷系の冷たい食べ物を食べることは身体の不調をを招きます。 東洋医学では、暖かさは陽、寒さは陰であると考えられています。 食べ物の寒熱の性質と摂取する場所の気温などに適用できたときのみ、 体内は常に陰と陽のバランスがとれ、病気を防ぐことができます。 ですから、春先に気候が変化し、冷えを避けるためにも、 身体を冷やす性質の食物や冷たい食べ物を少なくするように心掛けてください。 4.薄着で寝る 冷えとりをされている方はおわかりかと思いますが、 春先は気温が上がったため、薄着をして涼しくして眠りにつきたいという方もいらっしゃいます。 そのような方は夜寝るときに、上半身も下半身も薄着のまま寝たりしますが、 これを行うと、夜中に気温が低下したときに、背中や足から風邪が侵入し、体調不良を招きます。 ですので、春先は夜中に気温が下がりやすいことに留意し、 冷え取り靴下の枚数はなるべく減らさず(冬と同様)、 天然繊維のレギンスを重ね履きして 上半身はなるべく薄手になるよう心がけてください。 冷気の侵入を防ぎ、体温を上げるのに役立つ食べ物 1.山芋 東洋医学では、山芋は胃腸と免疫系を活性化し、 腎(ホルモン系)を健やかにする効果があると考えられています。 同時に、山芋は血と気を活性化するための優れた薬効成分でもあります。 ですから、寒さから身を守るために、春先に山芋を食べることは、 病気に対する抵抗力をつけ身体を健康に保ってくれるので非常におススメです。 現代の研究では、山芋に含まれるサポニンと粘り成分が胃粘膜を保護し、 人間の抵抗力を高め、風邪やインフルエンザを防ぐのに有効な役割を果たすことが示されています。 2.タマネギ 現代の研究によると、タマネギには溶血性プラスミノーゲンを活性化する主要成分が含まれており、 血液を浄化し、血液循環を促進し、体を温める効果を得ることができます。 またコレステロールと血圧を下げる働きも報告されています。 3.漬物 漬物には一般的に塩分が多く含まれていますが、 塩分を食べすぎると健康に良くないと思われる方も多いのではないでしょうか? しかし、漬物を適量食べるのは決して悪いことではありません。 もちろん食べすぎるのは問題ですが、 適量であれば、漬物に含まれる塩は体温を上昇させる働きがあり、 漬物に含まれる乳酸菌などの良い細菌は身体に有益な効果があります。 以上のことから適度に漬物を食べることで、 体温が上昇し、風邪を予防する非常に良い食べ物なのです。 春も実は身体にとって冷えやすい時期だということが、これでお分かり頂けたと思います。 これらの養生法と注意点に是非とも気を付けて頂き、 穏やかな春を楽しんでお過ごしくださいね。
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