冷えとり靴下についてのおはなし

こんにちは。
ひえとりソックスのお店 utataneの高橋です。

この記事をご覧になっているということは、冷えとりについて興味がある方だと思います。 冷えとりを知って間もない方だと、なぜ、冷えとり健康法は、靴下を履くのか疑問になっているかと思いますので、 今回は『冷えとり専用靴下』についてお話していきます。

そもそも、


冷えは、なぜ起こるのか?


という根本的なところを理解することで、靴下を履く理由が見えてくると思いますので、そこからお話していきます。 冷えとり健康法でいうところの「冷え」というのは、手足が冷たいから冷えということではなく、 上半身に比べ下半身が冷えていることの温度差が「冷え」という認識になります。

多くの人は、手足が冷たいから冷えと思っていると思いますし、冷えは女性特有の症状とも思っているはずですが、 上半身と下半身の温度差をいうので、男性でも十二分に冷えの可能性があるということになります。

また、これはすべての人に当てはまりますが、心臓に近いところが基本的には温かくなり、離れるにつれて冷えていく 傾向にあるため、上半身が温かく下半身は冷たいのが、一般的な状態になります。 なので、何も対策などをしていない場合、スタートはすべての人が冷えの症状を抱えているということになります。

こちらの冷えチェックをしてもらい、該当するものがあれば「冷え」がある状態と言えますね。




上半身と下半身の温度差が冷えなので、 夏・冬関係なく冷えはある


冬は気温が下がるため暖房をつけますが、つけるだけでは暖かい空気は上のほうにいってしまい、実は足元は温まっていません。 人間の体と同じで空気も温かい空気は上にいき、冷たい空気は下にいく性質があるからです。

逆に、夏は暑さのため急速に冷房をつけることで空気が冷えますが、冷たい空気は下のほうへと流れ、 足元を冷やしてしまうことになります。エアコンのつけっぱなしが当たり前になり、移動するときも、 仕事も、プライベートも24時間エアコンの中にいる現代人は冷房により、夏は更に冷えになるのです。


冷え解消のためには『頭寒足熱』を意識する




頭寒足熱とは、頭を冷えして足を温めるということで、不眠の方に対しても昔から「頭寒足熱」を意識することでよく 寝れるということも言われています。


またイシハラクリニック内科医副院長の石原新菜先生もこのような 事をご自身の書籍でおっしゃっています。


「下半身には、胃腸、肝臓、膵臓、脾臓、膀胱などの重要な臓器のほか、生命力に直結した子宮や卵巣も内蔵されています。 また、腸は免疫細胞であるリンパ球の70%以上が存在する免疫の中枢ですし、 消化管から脳腸ペプチドと呼ばれるホルモンが分泌されることから、お腹が脳の働きにも深く関係していることが分かっています。 下半身が冷えて血のめぐりが悪くなると、さまざまな症状が表れます。」


書籍:「冷え」をとれば9割治る
発行所:株式会社海滝社
発刊:2014年11月26日
対象ページ:P75


意識して下半身を温めようというのが冷えとり健康法となります。そこで重要になるのが、今回の記事のメインテーマでもある、 「冷えとり靴下」です。


冷えとり専用の靴下ってなに?


足というのは、冒頭から説明してきた通り、冷えるべくして冷えています。下半身が冷えることで血管が収縮してしまい、 血液の流れが悪くなり循環しなくなります。コップの中に水を入れたまま置いておくと、腐ってしまうように血液も 「流れ」がない状態では、栄養と酸素が全身に行き渡らず、毒素が体中に溜まってしまいます。

靴下を履く目的は、


 ・足を温め血液の流れを良くすること
 ・足の指は毒素を排出する部位なので、毒素の排出を促す
 ・常に体を半身浴している状態にしておく(頭寒足熱)


この3つが目的です。では、温かいモコモコの靴下を履けばいいのか。 ヒートテックの靴下を履けば良いのか。と思う方も多いと思います。履かないよりは履いた方が良いです。

しかし、化学繊維の入った締め付けのある靴下では、汗や老廃物がこもって外に出ず、 せっかく出たものを再度取りこんでしまうので良いとは言えず、その効果はあまり見込めないので、 冷えとり健康法の開発者である進藤義晴先生が推奨しているのは、化学繊維の靴下ではなく、 シルクやオーガニックコットン等の天然繊維100%使用した靴下を履くが効果的となります。

更に、ただ履くだけではなく、重ね履きすることが大事になります。


靴下の重ね履きと素材


重ね履きは基本的には4足(4枚重ね)を推奨しますが、外気温や冷えの度合いを考慮して、 それ以上枚数を重ねても大丈夫です。たとえば、冬はウールを加えたり、最後に履くものに化学繊維 (もこもこ靴下)でも大丈夫です。

4足目までは、シルクの5本指→綿(もしくはウール)の5本指→シルクの先丸→綿(もしくはウール)の 先丸の順で履くことが基本です。履く順番にも意味があり、冷えとり健康法を生み出した進藤義晴さんはこのように言っています。


足の裏は直接内臓とつながっていて、最も汗腺が発達し、冷え・食べ過ぎ・ 循環障害の毒が多く出るところです。一日にコップ一杯くらいの汗が足の裏から出ているのです。 いつも温かくし、靴下が濡れたらこまめに取り換えてください。

①一番下に絹の五本指の靴下を履く
②次に木綿又は毛の五本指靴下または指なし靴下を履く
③その上に絹の指なし靴下を履く
④その上に好みの靴下を履く


引用元:万病を治す冷えとり健康法
著者:進藤義晴
発行元:農文協
ページ数:115ページ


保湿性や排毒、吸毒効果のあるシルクを一番内側に履き、綿もしくはウールを重ね、更にシルク、綿・ウールを重ねていくことで 毒素を外へ外へ出していくように生地の特性を考え重ね履きをすることが大事になります。

もう少し素材の特性についてお話します。


素材を選ぶ


素材選びは、シルク5本指は必須ですが、2枚目、4枚目などはお好きな天然繊維を選ぶとよいでしょう。 市販の靴下は基本的に伸縮や強度のためにナイロンとポリウレタンという化学繊維が入っているため、 冷えとり専用の靴下の購入が必要になります。


・シルク

蚕の繭から作られるタンパク質でできた天然繊維で、アミノ酸が多く含まれているためヒトの皮膚にも優しい素材です。 吸湿性にも優れていて、蒸れない上に、動物性たんぱく質で人の体内の毒を外に出してくれる効果があると言われているため 必ず1枚目にシルクの5本指靴下を履くことが大事です。


・ウール

ウールといえば冬に着用するイメージなので、夏には暑いのではないかと思われがちですが、 ウールこそ年間通して素肌に着けるのにもってこいの素材です。 ウールは繊維の内部に水分を保ち、肌に触れる面は蒸れを受けにくく、無駄な汗もかきにくいのです。

そのため通気性がよく、夏でも着用していると涼しいのです。


・コットン

ご存知の通り綿花から作る植物性の天然繊維で、肌触りが良く、汗をしっかり吸って外に出し、 保温性もしっかりあります。洗う程にしっかりしてくるので、生地の傷みが気になる方にはぴったりの素材です。


信じられないと思いますが、毒素により靴下が破れます


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冷えとりを続けていくと冷え取り靴下が破れます。期間はいろいろで1週間で破れる人もいれば3年破れていないよ、 という人もいて人それぞれ。また、破れ方や場所も違います。「私は歩き方が悪いから」とか「冷えとり靴下って薄いからね」とか おっしゃる方もいますが、摩擦などの破れであれば4枚目が破れるんじゃないかな、と思いますが、 いつも破れるのは1枚目のシルク素材の靴下です。

なぜ破れるのかというと、シルク素材は毒を吸い取ってくれるからです。 実際に私も何枚も毒素により破れてきましたが、穴を見てみると・・・破れる、というより 「溶ける」という表現に近いです。

体から出た毒が強くてシルクが負けちゃうってことですね。皆さんはどの部分が破れるのでしょうか。 ちょっと大まかですが見ていきましょう。


<靴下が破れる場所と内臓の関係>

●親指 ⇒消化器・肝臓
●人差し指 ⇒肺・大腸
●中指 ⇒心臓・小腸
●薬指 ⇒肝臓・胆のう
●小指 ⇒腎臓・膀胱・生殖器の関係、子宮、卵巣などの婦人科系
●かかと ⇒小指と同様
●足の甲 ⇒消化器
●くるぶし ⇒腎臓

冷えとり靴下は、続けていくことで、どんどん破れる場所・素材も変わってきます。 なんとなく冷えとり健康法をやるのも良いですが、破れ方を観察していき「この部分の毒が強いのかしら?」と 記録をしていくのも楽しいかもしれません。


まとめ


今回は、冷えとり健康法でも靴下にスポットを当ててお話しましたが、 冷えとりは上半身と下半身の温度差を無くすことですので、 より効果を発揮するには靴下だけ履くのではなく、半身浴とセットで実践することが重要になります。

冷えとり=靴下、と思っている方も多く、冷えとりの批判をされている記事を見たことがありますが、 内容をよく読むと靴下だけ重ね履きすればいいと勘違いしています。

冷たい体、冷たい足に冷えとり靴下を履いただけでは冷えとり健康法を実践しているとは言えません。 良くわからないまま始めるのではなく進藤義晴さんのご著書に一度目を通し、 忠実に実践していくことで理解が深まるかと思います。

もちろん、冷えの一番の原因「食べすぎ」を意識した生活を送っていることが大前提とはなりますが。 冷えとりに関する食事や半身浴については、こちらで詳しく書いていますので、気になる方がいれば合わせてお読みください。

【関連記事】

・おすすめ:「「冷え」ているから「食べすぎる」!?食事のバランスが冷えを起こす

・おすすめ:「万病の元となる冷えを半身浴で改善


冷えとり靴下の効果は、自然療法の部類になるので履いてすぐに温かくなる、冷えがなくなるといった効果を感じるものではありませんので、 ゆるく続けていくことが大事です。ぜひ、焦らず気長に続けて行ってくださいね。

Utataneでは冷えとり健康法についてサポートも行っていますので分からないことがあれば、 気軽にご連絡ください。

冷えとりチャレンジ企画で冷えが改善。どのようなサポートをしたのか?こちらをご覧ください。
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