今回は冷えとり歴10年以上のAさんに
なぜ冷えとりを始めたのか、始めてからわかったことや続けていくコツなどをわかりやすくまとめて頂きました。
Aさんは10年続けていますが初めて1年くらいである程度症状が軽減しているようですが
どのような経過をたどるかは人それぞれ!
冷えとり初心者さんの参考になればと思います。
Aさんプロフィール:
・年代:30代半ば
・体型:やせ型
・体質:冷えとりを始める前:上半身はやせ型、下半身は浮腫んで脚が太く、下半身太り
現在:下半身の浮腫みが取れて、全体的にやせ型
冷えとり歴10年の私が伝えたいこと
日常の身体の不調や精神的なストレスから少しでも楽になりたい、穏やかに生活したいと考えている人は多いと思います。
私は10年前、数々の不調に悩まされ、毎日悲観的な気持ちで過ごしていました。
もしも、現在、辛い気持ちで過ごしている人がいるなら、ぜひ冷えとり健康法をお試し頂くことをお勧めします。
「冷えとりを続けて感じた3つのこと」
冷えとりを始めると身体の不調の捉え方が変わります。
冷えとりを始める前の私は、数多くの不調を抱えていました。
中耳炎や耳鳴り、耳垂れ、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、膀胱炎、生理不順、口内炎、舌痛症。1つ1つは生命に関わるような病気ではないのかもしれません。
しかし、いつも健康に不安を抱えながら生活していました。
今考えると、不安の大部分を占めていたのは、不調の原因や対処法がわからないことのもどかしさと、症状が悪化するかもしれないという恐怖でした。
日常的に病院に通うことが多くなり疲弊していた私は、何か自分でできる対処法はないかと調べ始めました。
冷えとりとは、耳鼻科の医師である進藤義晴先生が、東洋医学で病気の原因とされている六淫六邪という概念の中の「寒邪」に注目して提唱した治療法です。
冷えをとることで、あらゆる不定愁訴が改善したことを著書の中で仰っています。
また、身体や心の症状には原因があり、生活習慣を改めることで健康に近づいていくということが書かれていました。
読み進めていく内に、私は長年抱えていた不安が解消されていくのを感じました。
なぜなら、なぜ症状が起きているのかがわかり納得できることで、何も予測ができない恐怖から解放されたからです。
私は幼少期から軽度のアトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎があり、風邪もひきやすく、身体は丈夫なほうではありませんでした。
具体的には、常に下半身が冷えていて、疲れるとすぐに膀胱炎になり、それが悪化して腎盂腎炎となり入院をすることもありました。
そして、特に冬場になると中耳炎や耳鳴り、耳垂れといった症状が毎年のように出ていて、耳鼻科で抗生物質を貰って服用していました。
歯科や口腔外科で診療を受けて飲み薬や塗り薬を処方してもらっていましたがすっきりと改善することはなく、何度も症状を繰り返していました。
しかし、20代半ば頃に冷えとりを知り実践して、1年くらい経つ頃から、
幼少期からの症状も、20歳頃から出始めた症状もほとんど出なくなり、この10年間は病院に行くこともなく過ごしています。
ただ、全く何も症状が出ていないかと言えばそうではなく、今でも、日々の小さな不調は感じることがあります。
例えば、冬場の気温が低い日や、生理1日目2日目、食べ過ぎてしまったと感じる日、疲れた日には、以前のように口内炎や生理痛、耳が痛いと感じるようなこともあります。
その際には、冷えとりを強化したり、食べ過ぎずによく休むといった対処法で、不安を感じることなく自分の身体と付き合えています。
進藤先生によると、「万病の原因には冷えと食べ過ぎがある。しかし五臓六腑に病変が起こると生命にかかわるので他の部位に肩代わりさせる」という考え方があります。
このような冷えとりの概念を知ることで、身体の不調とおおらかに付き合っていくことができるようになると思います。
2.心が整い、穏やかになる
冷えとりを継続することで心が穏やかになります。
以前の私は、職場でも家庭でも、少しでも自分の思い通りにならないことがあるとイライラしていました。
イライラを感じると、頭に血がのぼって顔が火照り、逆に下半身はとても冷えていた感覚があります。
お尻や太ももを触ると氷のように冷たくて、その状態が長く続くと膀胱炎になるという悪循環を繰り返していました。
当時の私の服装は、冬でも短めのスカートに薄手のストッキング、上半身は厚手のセーターという、頭寒足熱とは程遠いものでした。
また衣服は、着心地よりも見た目重視のものを選び、ほとんどは合成繊維のものでした。
冷えとりを学んでからは、足元は、絹と綿の靴下を交互に4枚重ね履きし、
下半身は絹のズボン下を履き、衣服はなるべく天然素材のものを身に着けるようになり、頭寒足熱を意識して過ごすようになりました。
冷えとりを10年継続した今では、下半身だけが冷えるということはほとんどありません。
また、自分の都合ばかり考えてイライラすることが減りました。
そのため、人間関係においても、言いたいことは冷静に伝えて解決を図ることができるようになりました。
進藤先生は「病気の一番の原因は心の乱れですが、心がけを変えるのは難しいので、まずは冷えと食べ過ぎの悪循環を断つのが簡単だ」と仰っています。
実際に、冷えとりを習慣化したことで、自然と、自分にも周囲の人にも優しい気持ちでいられるようになり、心が穏やかになっていくのを感じました。
3.継続するのはコツさえつかめば難しくない
冷えとりはそんなに難しいものではなく気軽に始められます。
その理由は3つあります。
1つ目は、初期費用の安さです。
手軽に始めるのであれば、靴下は自宅にあるなるべく天然繊維のものを使用し、あとは半身浴だけなのでほぼ0円。
本格的に始めるのであれば、お勧めするのは冷えとり用靴下のみです。
私はまず試しに、絹と綿の素材の靴下をそれぞれ2組ずつ計4組、それを2セット購入しました。合計金額は1万円以下です。
現在は多くの専門ショップがあるので通販などですぐに購入できます。
これは今まで病院通いに費やしていた金額を考えると私にとってはとても安いものでした。
2つ目は、継続する際の手間のかからなさです。
基本的には半身浴をしてすぐに天然繊維の靴下を重ねて履く、というだけです。
ただ普段お風呂が嫌いな方、シャワーだけで済ませている方は20分以上の半身浴が大変かもしれません。
また靴下重ね履きも慣れるまでは面倒なこともありますが、一度天然素材の靴下を履いてみると(特にシルク100%)、とても気持ちがよく、
快適に1日が過ごせるので自然と履けるようになると思います。
そして、天然素材の衣類が肌に触れる感覚の心地よさがわかるようになると、
靴下以外の衣類も綿や絹や麻といった素材のものを選ぶように自然と変わってきました。
ですので、普段は、靴下4枚と絹のズボン下と天然素材の洋服で過ごしています。
生理中や少し不調を感じたときには、これに加えて、靴下を2枚多く履いたり、レッグウォーマーを追加したり、普段よりも半身浴の時間を長くしたりして冷えとりを強化しています。
3つ目は、冷えとりを続けると直面する「めんげん」とよばれる症状とも冷静に付き合えるようになることです。
進藤先生は「五臓六腑にたまっている毒を体外に出して治っていこうとする自然治癒力の現れが症状だ」と仰っています。
冷えとりをしてから、私は下半身、特にお尻に湿疹ができるようになりました。
お尻は以前、氷のように冷えていた箇所です。
確かに、冷えとりを始めて1年くらい経つ頃から、お尻を触ったときに温かく感じるようになりました。
以上の理由から、実際に、私は10年間ストレスなく継続することができました。
健康になりたいと願った時に、お金が沢山かかったり、大きな努力が必要だったり、
理由がよくわからない健康法では、継続するにあたってストレスがかかります。
ストレスなく続けられるというのが、健康法を継続するにあたって1番大切なことだと思います。
まとめ
冷えとりを10年続けた私が感じたことは3つです。
1.身体の不調の捉え方が変わる
冷えとりの概念を知ることで、自分の身体とおおらかに付き合えるようになります
2.心が整い、穏やかになる
自分にも周囲の人にも優しい気持ちでいられるようになります
3.継続するのはそんなに難しくない
半身浴、天然繊維の靴下や肌着の気持ちよさを実感し、ストレスなく続けられます。
以上のことから、現在身体や心に不調を抱えて不安な日々を過ごしている人には、ぜひ冷えとりをお試し頂きたいです。