マレーシアの華僑から学ぶ「冷え対策」の大切さとは?

こんにちは。
ひえとりソックスのお店 utataneの高橋です。
今日は、知人から聞いた冷え対策がとても興味深かったので経験をわかりやすい記事にして頂きました。

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マレーシアで学んだ冷え対策




暑い季節だと特に忘れがちになる「冷え対策」。10年前は冷え対策のことを考えたこともありませんでした。私が「冷え対策」を生活の一部に取り入れる習慣ができたのはマレーシアに行ってからのことです。

「え?マレーシアって常夏の国じゃなかった?」

って思った人もいるのではないでしょうか?マレーシアは亜熱帯地方で、一年中暑い国です。それなのにマレーシアにいる華僑(中国系マレーシア人)は「冷え対策」を徹底しています。

これは華僑たちは移住したときに一緒に持ち込んだ、漢方や食文化を今でも大切にしているからなのです。マレーシアには薬局もあり、今では中華系だけでなくマレー民族、インド系の人々も漢方薬局に通っているほどに、浸透しています。


漢方医学では「冷えは病の一種!」



マレーシアにいる華僑が暑い国にいながらも「冷え対策」を徹底している理由は、漢方では「冷えが病の一種」と考えられているからなのです。



「漢方医学では“冷え”を1つの病態として考えます。
つまり西洋医学では治療の対象とはみなされない“冷え性”は漢方薬で治療可能なのです。


引用:飯塚病院の漢方診療所のホームページより(https://aihnet.com/kanpo/medical/thistime/hiesho.html)


体幹が温かく保つことで、免疫力がアップするので、病気になりにくいと言われています。 とくに女性は冷えが原因で婦人科系の病気になりやすいですし、生理痛などの問題も起こりやすくなります。

そのためか、中国系マレーシア人の女性は特に冷えを意識しているイメージです。


マレーシアの華僑は昔からの食文化を大切にしている



漢方というと、「漢方薬」をイメージする人が多いですよね。しかし、「漢方薬」飲むことだけではありません。 食材を選ぶ時の意識から漢方の考え方を取り入れることができるのです。

野菜、果物などの食材は「体を冷やすもの」「体を温めるもの」があります。例えば、きゅうり、スイカなどの夏野菜には体を冷やす効果があるものが多く、 冬に収穫される野菜や根野菜は体を温める効果があります。

食材の特徴を理解し、体を冷やさないように意識することで日常生活の中に漢方の考え方を取り入れることができるのです。 その点、中国系マレーシア人は食生活を意識している印象を受けます。と言っても、カロリーを詳しく計算したり、 栄養学を必死に勉強したりしているわけではありません。

昔から受け継がれてきた知恵に基づいて、体を冷やす食材、体を温める食材を把握していて上手に組み合わせています。 冷える食べ物ばかりを食べ過ぎて体が冷えないようにしていますし、反対に体を温めるものばかりを食べ過ぎて体に熱が篭らないようにも注意しています (暑い国なので)。


体を冷やさないように気を付けている点は? 


私自信マレーシアに住む中で、華僑の友達から「冷え対策」について何度も言われてきました。初めは「うるさいな」と思っていたことも否めないのですが、 彼女たちと時間を多く過ごすうちに私の生活にも少しずつ浸透していくようになりました。

例えばこのような点です。

1、オレンジジュースを飲まない(生理中などは特に)
2、朝から冷たい飲み物は飲まない
3、生野菜をあまり食べない
4、生姜をニンニクをいつも料理に使っている

詳しく解説していきます。


1:オレンジジュースを飲まない

中国系マレーシア人によるときゅうりが体を冷やすのと同じように、オレンジは体を冷やす食べ物とされています。 それで生理中、妊婦さん、出産したばかりの人はオレンジジュースを飲まない人が多い傾向にあるようです。

以前、友達が赤ちゃんを出産したので「ビタミンCをとってもらいたい、あっさりした飲み物が欲しいだろう」と思いオレンジジュースを持ってきました。 すると友達から「私、しばらくはオレンジジュースを飲めないんだよね」と言われました。

私が「え?なんで?」と聞くと友達は「体を冷やすから」と即答。20代の若い女性の間でも、体を温める必要があるという意識があるのだなと 感心した出来事でした。


2:朝から冷たい飲み物は飲まない

多くの中華系マレーシア人は朝から冷たい飲み物は飲みません。特に朝起きて一番に飲むのは「白湯」。その後も、常温の水を飲んでいます。
朝から冷たい飲み物を朝から取り入れると、胃腸などの内臓の働きを弱くするという考え方から来ています。 反対に、温かい白湯を飲むことで、胃腸をゆっくりと活発化させていくと考えられているのです。

暑い国なのでゴクゴクと冷たい水を飲みたくなるのですが友達は「冷たい水をゴクゴク飲んだら、胃が一気に冷えて弱くなってしまうからダメ」 言っていました。どうしても飲みたい場合は、昼以降ゆっくり飲んでいるように感じます。


3:生野菜をあまり食べない

中国料理では生野菜を食べる文化があまりありません。レタスやきゅうりなども炒めて食べています。レタスやきゅうりを炒めて食べることに 初めは抵抗がありましたが、慣れればそれはそれで美味しいものです。

彼らが知っているか知らないかは定かではありませんが、体を冷やす野菜を大量に撮るときは、体が急激に冷えないように調理して食べる習慣があるので、 胃腸が健康に守られているのかもしれません。


4:生姜やニンニクを多く取る

マレーシアにいる華僑はとにかく生姜やニンニクをいつも料理に使っています。しかも大量にです!スーパーや市場へ行くと生姜や ニンニクが山のように盛られて売られています。
特にマレーシアではのBengtongという街の生姜がピリッと辛くて良質な生姜だと大人気です。Bengtongジンジャーパウダーというベントンの生姜がパウダーに なったものも売られていて、生姜湯を飲んだり料理に使ったりしています。

日本人に比べて明らかに多く生姜やニンニクを摂取しているので、自然と「冷え対策」につながっているように感じます。


漢方は煮立たせて飲む



ちなみにマレーシアでは漢方は薬ではなく、お茶として飲むパターンが多いです。漢方薬を煮立たせてお茶を作り、そのお茶を飲むのですが、 薬が嫌いな子供から、お年寄りまでどの年齢層の人も飲みやすく便利な方法だと思います。

もちろん、漢方薬を煎じて粉状にし、粉薬として飲む方法もありますが、主流の飲み方は気軽にお茶として飲む方法です。


体に熱がこもりすぎないための対策法は?


しかし、マレーシアは暑い国なので、体を温めるだけでは熱中症になります。体の熱を発散させながら、体の体幹は冷えないように気をつけているのです。 彼らの知恵は日本の夏バテ対策のヒントにもなるように感じます。


1、涼茶と言われる漢方のお茶を飲む

マレーシア人が好んで飲むのが「涼茶(リャンチャ)」です。



涼茶も漢方の一種で、いろいろな葉っぱを煮出してお茶を作り飲みます。 いろいろな葉っぱについてはすごく奥が深いようで、漢方薬局に行くといろいろな種類の葉っぱが売られていて みんなは自分の症状に合わせてブレンドしてもらい、自分でお湯をに立たせて飲んでいます。

涼茶の味も甘いものから苦いものまでバラエティーにとんでいるので興味深いです。体に熱がこもったときは、涼茶を常温で飲み、 熱中症にかからないように気をつけているのです。


日本では麦茶が体を冷やす効果があるので、時には常温で飲んでみるなどできるでしょう。また、ビワ茶、よもぎ茶、ドクダミ茶など古くから 日本で飲まれているお茶もデトックス効果がありますので、生活に取り入れてみるのはいかがでしょうか?


2.生野菜を食べるときは生姜入りのドレッシングなどを!

夏バテ防止にきゅうりやトマトなどの夏野菜をたっぷり食べたいですよね。でも生野菜をあまりにも大量に摂取しすぎると体を冷やすことになります。そのときは生姜やニンニクなど、体を温める効果のあるものをドレッシングとして取り入れることで、冷え対策し、バランスを保ちましょう。


3.朝は白湯、常温の水などを飲むようにし冷たいものは避ける

マレーシア人に見習って、朝起きたらお白湯を飲むようにして見るのはいかがですか?起きたばかりの体をゆっくりと目覚めさせることができますし、 朝早く胃腸をびっくりさせずにすみます。暑くて耐えられない…というときは昼から冷たいドリンクを飲むようにしてみましょう。


4:体幹を鍛えるピラティスなどをする

華僑は朝早く公園に集まって体操をやっています。日本で言うラジオ体操のようなものでしょうか? 私たちもラジオ体操で適度に体を動かすことで、体を中から温められます。特にピラティスは、体幹をしっかりさせるので、おすすめです。



まとめ



漢方って聞くととても難しそうに感じますが、マレーシアに住んでいる華僑は漢方を生活に上手に取り入れています。 難しく考えるのではなく、「ドレッシングに生姜を使う」「朝は冷たいものを飲まない」など、ちょっとしたアイデア次第で「冷え対策」は可能です。

私自信、彼女たちの生活の知恵を取り入れることで、朝から元気に活動できています。気負わず、できることから始めていくのがいいと思います。

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以上いかがでしたでしょうか。
知人から聞いて、現在の冷えとりに+アルファで取り組むと面白いかなと思いました。

ぜひ、食事を考える際の参考にしていただければ幸いです。
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