シルクは18種類のアミノ酸を含むたんぱく質で構成されたとってもデリケートな天然繊維です。
なので、普段身に着けている衣類と同じように洗濯機でジャブジャブ洗ったり、天日干しで乾燥したりしてしまうと、ゴワつき、変色、破れなどの原因となります。
そこで今回は、冷えとりに欠かせないシルク製品を長持ちさせるポイントをご紹介します。
シルクの正しい洗濯方法
Utataneで取り扱っているシルク製品は基本的にご自宅で手洗いが可能となっていますが、なかには洗濯ができない製品もあります。
洗濯をする前に必ず「洗濯表示」をご確認ください。
自宅で洗濯ができる場合
桶に張られた水に手が入っている洗濯表示が描かれています。40℃以下の水で手洗いが可能です。
自宅で洗濯ができない場合
桶に張られた水に手が入っている洗濯表示に大きな「×」が描かれている。残念ながらご自宅での洗濯ができません。
正しい洗濯手順
①洗い桶に20℃前後のぬるま湯を張り、おしゃれ着専用の洗剤を溶かして洗い液を作ります。
②洗濯をするシルク製品を裏返し、洗い液の中を泳がせるように両手で優しく左右に振ります。
汚れがひどい場合は軽く押し洗いしてください。どうしても汚れが落ちないときは、広げた洗濯物を手のひらに乗せて柔らかなスポンジで上からポンポンと優しく叩くように落としていきましょう。
③洗剤が残らないようにしっかりとすすぎます。
すすぎを行う際も20℃前後のぬるま湯を使用してください。
洗濯中のときと同じようにぬるま湯の中で泳がせるように両手で優しく左右に振りながらすすぐのがポイントです。お湯を取り換えながら3回ほどすすぎましょう。
④しっかりすすいだら、クルクルと丸めて手のひらに乗せて軽く水を切ります。
ギュッとひねるように絞ってしまうとシルクがダメージを受けてしまいます。
まだ水分が残っていると思いますので、乾いた柔らかな大きめのタオルを使ってタオルドライを行います。
⑤タオルドライ後、直射日光の当たらない風通しの良い日影で平干し用ランドリーネットを使って乾かしましょう。
シルクを長持ちさせる管理方法
洗濯後のシルク製品は、湿気が少なく風通しの良い涼しいところで保管するのが望ましいとされています。
直射日光のあたる場所や湿気の溜まりやすい場所に保管してしまうと変色や虫食いの原因となります。
洋服タンスやクローゼットなどで保管するときは、必ず防虫剤を使用するようにしてください。
ただし、防虫剤を直接シルク製品の上に乗せてしまうと薬剤によるシミができてしまうのでシルク製品の上に柔らかな布をかぶせ、その上に防虫剤を置きましょう。
また、シルクは非常にデリケートな素材ですので、上に積み重ねる収納やタンスの扉を頻繁に開閉するなどの行動は控えることもシルク製品を長持ちさせるポイントです。
普段のお手入れ方法
直接お肌に触れないシルク製品は、毎日洗濯しなくても基本的には問題ありません。
ですが、大気中に含まれる埃やゴミ、汗や角質などの汚れが付着したまま放っておくとシミ・汚れの原因となります。
洗濯をせずに保管するときは、織目に沿って柔らかなブラシを滑らせて埃やゴミを払い落したあと、直射日光の当たらない風通しの良い場所で平干しにしてしっかり乾燥させてから収納してください。
汗ジミなど目立つ汚れがある場合は、固く絞った柔らかな濡れタオルで汚れを叩いて落としたあと、すぐに手洗いして汚れを翌日に持ち越すのを防ぎましょう。
ゴワつき始めたシルクの修復方法
間違った洗濯やお手入れが原因でシルクの光沢感が失われゴワゴワした肌触りになってしまった場合、
「アモジメチコン (ジメチコン)」=シリコンを含むシャンプーとリンスを使うことでシルクの光沢感や肌触りを修復することができます。
シャンプーを溶かした20℃前後のぬるま湯に裏返したシルク製品を10分間浸け置き、しっかりとすすぎます。
その後、コンディショナーを溶かしたぬるま湯に5分ほど浸け置いたらよくすすいで脱水し、直射日光の当たらない風通しの良い日影でしっかり乾かしましょう。
シルクは人間の髪の毛に近い素材ですので、シャンプーとコンディショナーを使うことで光沢感と質感を元の状態に近いところまで修復することが可能となります。
※但し、シルク製品が好きな方はシリコンフリーのシャンプーを使用されている方が多いと思いますし、化学物質がNGの方にはおススメできませんのでご注意ください・・・
まとめ
冷えとりアイテムとしてシルク製品を日常使いしている人にとって、ほかの繊維と比べてデリケートで扱いにくいと感じるかもしれません。
ですが、シルクの特性を理解し正しく扱うことでシルク製品を長持ちさせることができます。
utataneではシルクに関する取扱いや冷えとり健康法に関するサポートを行っています。
お気軽にご連絡ください。